アラゴナイトサンドの話

アラゴナイトサンドという言葉は、現在ではかなり広く知られるようになりました。従来のサンゴ砂は陸上で採集される事が多く、空気中のリンなどを吸収し、エナメル質の皮膜を形成しているおり、それらが水槽中で溶け出す事により、コケの異常発生を招いたりしていました。水槽セット数週間後から発生する赤藻類は見た目にも好ましくない厄介者でした。


主に海中から採取されるアラゴナイトサンドの特徴は、エナメル皮膜がなく、リンを含んでいない事と、水槽内に必要なアラゴナイト成分(炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸ストロンチウム、炭酸塩)を主成分として形成されている為、これらがしっかりと供給される事にあります。表面は皮膜がないため、どちらかというとざらざらしています。


サンゴの骨格形成に必要なこれらアラゴナイト成分を供給できるという事で、ハードコーラル、造礁サンゴ類の飼育が広まる中、どんどん支持されるようになりました。現在ではアラゴナイトを海水に浸しバクテリアを休眠させて封入した、ライブサンドが主流になりつつあります。設置後24時間以内にバクテリアが活動を始めるので、すぐに生体を導入する事もでき、使用前に砂を洗う(すすぐ)手間もないために、初期セット時や、減った砂の補給時にも大変重宝します。