プロテインスキマーの話

残餌や粘膜などのタンパク質(※1)は放っておくとアミノ酸やアンモニアに変化してしまう。その為アンモニアになる前にタンパク質のうちに水槽内から除去するために使用する。水中で微細な泡が上昇する時に泡の下部に様々な物質を引き寄せながら上がっていく性質を利用してタンパク質などを取り除く。(→泡沫分離法)その性質上、カルシウム、ストロンチウムなど取れるものは何でも取り除く。

泡を発生させる方法としていくつかの種類に分かれる。

ウッドストーンでエアレーションした泡を利用する。新しいうちは細かい泡が出るが、すぐに詰まってきてしまい大きな泡になってしまう。発生する泡の量も少なく、小型水槽向け。

ポンプで海水を送る際、極端に細くした部分を強制的に通し、そこで発生する負圧を利用してエアを噛ませる仕組み。構造上詰まりやすいてめ、こまめなメンテナンスが必要。どちらかというと小型スキマー向けで、ベルリンシステムの心臓としては心細い。

ベンチュリーやエアレーションで含んだエアを特殊なインペラーで攪拌する。おもに水中ポンプを利用し水没使用するため、設置が簡単で効果も高い。反面、キャビテーションによるポンプの負荷が大きいため耐久性がやや低い。

強力なポンプを使い、海水を叩きつける事により泡を発生させる仕組みで自然の海の波打ち際を再現する事から考えられたシステム。ポンプは通常、外部でマグネットポンプを使用するため耐久性に優れる。泡の質、量ともに高いレベルで安定するためベルリンシステムに最適。バレットシリーズはインジェクターからあらかじめエアを混入させた海水を叩きつける為、発生する泡の量が圧倒的に多く処理能力が高い。オーバースキミングによる汚水の溢れ事故を防止するオートワッサーの使用が可能。

泡沫分離法とは気泡の気液界面(※2)に汚濁物質が吸着する性質を
利用して水中から汚濁物質を分離除去する分離法。汚水処理施設や
養殖業などで広く普及している浮上分離法の一種。

(※2)液体と液体、気体と液体、固体と液体など、物質間の境界面のことを界面という。気液界面とは気体と液体の境界面のこと。

(※1)生物体の構成成分の1つであり複雑な構造の含窒素有機化合物。基本構造は鎖状につながった数十個以上のアミノ酸から成る。酸、または酵素により加水分解を受けてアミノ酸のみを生ずるものを単純蛋白質、他を複合蛋白質という。

プロテインスキマーとは

ウッドストーン式

ベンチュリー式

特殊インペラー式

ダウンドラフト

泡沫分離法