カルシウムリアクターのしくみ

カルシウムリアクターは専用のメディアを入れたリアクター内に飼育水を通し、そこへCO2(二酸化炭素)を混入させることでリアクター内のpHを下げ、メディアからカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、炭酸塩などサンゴの骨格形成に必要不可欠な成分を溶け出させ、それを飼育水槽へ供給することができる優れた製品です。しかし使用方法や調整方法にいくつかの注意点もあり、誤った使用方法では効果が全く無いどころか生体に悪影響を与えることにもなりかねません。カルシウムリアクターのしくみ(構造)を理解することで、それぞれの水槽に合ったリアクター調整も可能となり、その優れた効果を引き出すことができます。

現在販売されているカルシウムリアクターには様々なタイプがありますが、基本的なしくみは一緒です。

CO2の添加

リアクター内にCO2を添加するとpHが下がります。pHが7.0以下に下がるとメディアからカルシウム等が溶け出し始めます。リアクターの場合、理想的なpHは6.5前後といわれています。当然これほど低いpHの海水は生体には大変危険な為、専用容器(リアクター)を用意してその中だけで反応させることになります。そしてリアクターの生産水はとてもゆっくりと濾過槽へ戻されます。飼育水槽へ直接戻すことはあまり好ましくありません。オーバーフローシステムではない場合など止むを得ない場合は、戻った生産水が直接生体にかからず、すぐに拡散するように工夫することが必要です。またCO2の過剰添加はすぐ本水槽のpH低下につながりますので注意が必要です。

カルシウムメディア

カルシウム等、サンゴの骨格形成にとっての有効成分が溶け出すメディアは大変重要です。当然のことながら不純物の多いメディアからは不必要な物まで溶け出してきます。不純物を多く含むメディアの場合はカルシウム等の溶出を阻害します。カリブシーのARMは100%アラゴナイトのため、サンゴの骨格と同等の成分がすばやく溶け出し始めます。