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特集/レポート

2020.06.22 泡切りBOX 『バブルスカット』の実力チェック!



バブルスカットの実力

バレット用泡切りとしても、オーバーフローの排水部にも使用できる『バブルスカット』の効果をご覧頂く為に、社内でバレット3に接続し、その実力をテストしました。バレット3に接続している循環ポンプは三相PMD-1561、毎分87Lの大流量です。
独特の内部構造は部分意匠登録出願済みで弊社の完全オリジナル品になります。

出願番号 第508192821号

 

外形寸法
W220×D150×H380mm
接続パイプ口径 40A
定価 25,000円

 

(1)まずはバブルスカットを使用せずにそのままバレット3の排水をろ過槽内に落とすと、ご覧の通り。ポンプの吸い込み部の塩ビ継手が見えないくらいの泡の量で、当然、ポンプも大量の泡を吸い込みます。この状態はキャビテーションと呼ばれる、インペラー可動部にできる真空部分によるポンプ内部の破損を招く要因となります。

 

(2)バブルスカットを設置すると、BOX内で泡はほとんど処理され、外部にはほとんど出てきません。ポンプ吸い込み部の塩ビ継手もはっきりと見えます。水が透明じゃないのは、水換えと、コケ掃除のために水槽から抜き取り汚れが混ざってしまった水なので。。。

 

(3)もう一枚、少し近くで撮って見ましたが、ほとんどの泡が内部で処理され、かろうじて画像左下部のバブルスカットの開口部から排出される微量の泡も右側のポンプから吸い込まれる事はないことが分かって頂けると思います。

 

(4)この状態で30分も運転すると、さすがバレット、水もすっかり透明になりました。バブルスカット内部のエルボの高さとスロープに水をぶつける位置関係はご覧のような感じになっています。様々な使用環境でもエルボの高さや向き、水位などを調整する事で効果的に使用することが可能です。バレット用に使用する際は、このエルボが水に浸からないように注意してください。


2020.06.19 バレット大掃除!



バレット大掃除特集!

 

高性能を長く楽しむにはメンテナンスは重要です。毎日休み無く働いているスキマーにも愛情を・・・

 

(1)バレットは吸い込むエアの量が多いため、吸込み部分が詰まってくるとご覧のようにエアの量が減り、スキマー水位が上がってしまいます。こうなってはスキマーは機能しません。放っておくとシリンダー(筒部)の下の方まで汚れが付いてしまい後が大変です。

 

(2)まずはポンプを止めてカップをはずします。
今回は下の方まで汚れが付いてしまったので手強そうです。

 

(3)エアの出が悪くなっているのでまずは原因を突き止めます。吸い込みに関してはインジェクターをチェックします。NEWインジェクターはホースの脱着も簡単です。

 

(4)インジェクターノズル部分を取り外します。こちらもワンタッチでOKです。

 

(5)まず、エア調節バルブを全開にしてホースの先から息を吹き込んでみました。案の定、塞がっています。これで原因はエア調節バルブから赤いホース、インジェクターカップの繋ぎ目までの間に絞られました。

 

(6)赤いホースをはずします。浄水器のホースと同じように接続アダプターの口部にあるワッシャを押さえながら引き抜けばOKです。ホースは詰まっていませんでした。再度息を吹き込んでみたところバルブも問題なさそうです。

 

(7)後はホースアダプター部分です。実はここは塩ダレもつきやすいようでご覧のようにたまにつついてやったほうが良いようです。この作業自体はカップ部を分解せずに赤いホースの片側をはずすだけで簡単にできます。今回は少し念入りにつついておきました。

 

(8)インジェクターカップの掃除が終わったら次はノズル部分を分解しましょう。後で組み立てるときのことを考えてパーツの向きなどはできる限り覚えておきましょう。ふた部分ははずすのに意外と力が要ります。カルシウム分などが付着している場合は手強いです。

 

(9)Oリングをはずします。現在はOリングは一枚です。

 

(10)Oリングをはずすと二つに分かれます。中に入っているパーツの向きは逆向きでも組めてしまう(が、機能しません)ので正しい向きをしっかりと覚えておいて下さい。
※画像が見にくくてすみません。

 

(11)パーツはご覧のような向きで入っています。

 

(12)歯ブラシでごしごし洗い、すっかりキレイになったパーツたちです。

 

(13)さあ、組み立てです。しつこいようですがパーツの向きが重要です。実は今まで泡が出ないトラブルの半分以上はこのパーツの向きの間違いによるものなのです。パーツの矢印形の部分にはケース側にぴったりとはまる突起が付いていますのでしっかりと合わせてから組んでください。

 

(14)組み立ててOリングを付けたところです。Oリングは奥まで押し込まないのがコツです。画像左側には白いカルシウム分のようなものが付着しています。酢に漬けたりすると取れるのかもしれませんが、きりが無いでしょうし私は全く気にならないのでこのままです。

 

(15)インジェクターカップのふたに取り付けます。はずすときよりは楽に取り付けられます。向きは、エアを吸い込む4箇所の穴のある方をふたに差し込みます。

 

(16)実はNEWインジェクターはOリングが一枚になったのですが上下に密着しないタイプためインジェクターカップの中に泡が出る事があります。性能的には全く問題は無いのですが気になる方はご覧のようにシールテープを2~3周巻いて一緒に挟み込んであげると、うまく止まります。

 

(17)後はカップに戻します。ワンタッチでOKです。あまり力を入れて閉めるとカップごと回ってしまいます。カップも押さえて適度に閉めてください。水が通るわけではないので、ゆるすぎてエアを吸い込んでしまわない程度にきつく(!?)閉めてください。

 

(18)今度は風呂場でカップ洗いです。バレット3のカップになると台所では洗えません。風呂場等の広い場所で洗う事をお勧めします。スポンジも食器洗い用の硬い生地が付いたものは避けましょう。傷だらけになります。

 

(19)これは汚い!ベース部分は設置方法にもよりますが簡単にはずして風呂場で洗えるものではありません。あまり汚すと大変です。

 

(20)濡らしたふきんでひたすら拭き取っては洗いの繰り返しです。手に付くとちょっと嫌です。

 

(21)すっかりきれいになりました。

 

(22)カップとオートワッサーもバッチリです。

 

(23)各接続部のOリングを確認してしっかりと組み立てます。Oリングはフランジの溝にしっかりとはめ込んでから組み立ててください。白いナイロンネジはあまり強く締めてはいけません。また、閉めるときは車のホイルナット締付けなどと同じ要領で(中心をはさみ対面になる2個を対にして)行い、一箇所づつきつく締めていくのはフランジやOリングを傷めますので避けてください。

 

(24)全ての接続部分をチェックしたらポンプを動かしましょう。エアの吸い込み音も元気に復活し、カップもキレイになり、また本来の能力を発揮してくれます。

 

完了!


2020.06.19 バレット水位調整!



バレット調整方法

高性能が売りのバレットですが泡の作り方や汚れの取り方も他のスキマーとは違います。
正しい使用法は独自の調節が必要となる為、他社製品に比べて調節が難しいとの誤解もあり、質問が多いのも事実です。そこで、画像入りで特集致しました。

 

(1)まず、エア調整バルブ(画像奥の青いレバーのバルブ)は全閉、排水ゲートバルブ(手前の赤いハンドル)は全開のままポンプを稼動します。その後、排水ゲートバルブを閉めながら画像の位置まで水位を上げてください。ご覧のように多少は泡が出ることが多いです。

 

(2)その後、エア調整バルブを時計の短針の5時くらい(画像を参照下さい)まで開けて下さい。水位はスキマーの筒と四角いグレーのベースの繋ぎ目辺りまで下がり、ご覧のように泡だけが見えるようになります。この時点ではまだ暴れるような大き目の泡しか出来ません。(画像は清掃後の再スタート時のものなので泡が上がっている方です)その後、エア調整バルブを時計の短針の5時くらい(画像を参照下さい)まで開けて下さい。水位はスキマーの筒と四角いグレーのベースの繋ぎ目辺りまで下がり、ご覧のように泡だけが見えるようになります。この時点ではまだ暴れるような大き目の泡しか出来ません。(画像は清掃後の再スタート時のものなので泡が上がっている方です)

 

(3)セットして一日目はこれくらいの泡(水位)で充分です。このまま24時間は待って下さい。大抵の場合その間に違う泡が最上部に出来上がってきます。この状態ではまだ汚れは取れません。ご覧の白い泡の上に洗顔フォームのようなきめ細かく軽い泡が出来始め空気に押されふわっふわっと上部へ押し上げられるようになります。この泡がスキミングをしますので出来上がる前に水位を上げたり下げたりするのは控えて下さい。

 

(4)理想的な汚れの取れ方(付き方)はご覧のような感じになります。黒いフランジ部分辺りから汚れ始め上までびっしりと中に汚れがこびり付きます。この画像は1週間位しか経っていないものですが中の泡が見えなくなるくらいまで汚れたら掃除をしましょう。掃除のときに気付くと思いますが乾いた汚れが取れています。バレットの特徴はこの軽く、乾いた泡で乾いた汚れを筒の内部にこびり付けて取るということです。カップに汚水がどんどん溜まるようなスキミングは微量元素も一番取り除いてしまい、オーバースキミングになります。オートワッサーを接続するとオートワッサー内部に汚水が溜まりますが、これはスキマー内部のエアが全てオートワッサーを通って排気されるために結露現象などで溜まるのがほとんどです。


2020.06.19 メディア交換!



カルシウムメディア交換!

 

カルシウムリアクターの調節が適切だと中のメディアはどんどん減ってゆきます。あまり減るとKHも下がってきてしまう可能性もあります。完全に無くなるまで使うというのは良くありません。補充は早めにしてあげましょう。

 

(1)セカンドステージがあるからと油断していたらこの通り、限界間近といったところでしょうか。粉状になったメディアが塊状になってきている感じです。

 

(2)ポンプを止めてチューブから水を抜いているところです。中の水はできる限り抜いてから作業を開始しましょう。水の重みで器具自身を傷めないように注意しましょう。

 

(3)中のスポンジは、抜いた海水で手もみ洗いをしました。目詰まりしないようできるだけしっかりとすすぎましょう。

 

(4)本体内部も海水できれいにすすぎ洗いをしました。リアクター自体は汚れなどがこびりついたりする物ではありませんので手入れ自体は楽です。本体はこれで準備OKです。

 

(5)メディアはもちろんカリブシー社のARMです。成分が高いレベルで安定しており、その溶け出しが早いのは何よりも有利です。多少pHが高くても溶け始めるのでCO2の添加量も節約していると思われます。一度使うとやめられません。

 

(6)ARMは洗浄してありますのでそのままで使えます。どうしても気になる方はバケツで一度すすいでください。

 

(7)泡は出ますが水はそれほど濁りませんでした。わずかな濁りもアラゴナイト成分(メディアが細かく砕けたもの)と思われます。

 

(8)メディアを入れるときにはご覧のような小さ目の容器があると便利です。こぼさないように慎重に足してゆきます。 今回は古いメディアは取り除き、全て新しいメディアと交換しました。セカンドステージはそのままです。

 

(9)メディアの充填が終わったら元通りに組み立てます。本体のふたをするときはパッキンの当たり面にメディアのカスや不要物が付着していないか充分に確認し、清掃してから組み立ててください。後でそこから水漏れなどがあると結局組み立て直しになってしまいます。再運転初期の濁った水は1リットルほど捨ててからサンプへ入れました。さぁ、復活です!

 


2020.06.19 使用体験!ストップヘアーアルジー!



ケムマリンの新製品ストップヘアーアルジーの使用体験レポートです。

この商品は100%オーガニック(自然由来成分)で出来ておりサンゴ水槽にも安心して使用できる糸状コケの駆除剤です。水流を止めて直接コケに吹きかけて使います。今回、6日間の使用でもすぐそばのミドリイシには問題ありませんでした。ターゲットは指でちぎろうとしても非常に手強い芝生状のコケです。画像中央部分にご注目ください!

177ml 4400円

 

テスト条件

毎日2mlを毎朝1回、照明がつく前に水流を止めて塗布しました。水槽には極力手を入れず、6日目にホースで吸うまではコケには一切触れませんでした。

6月11日

さあ、塗布開始です。
頑固なコケは今までどうしても
取れませんでした。
果たして・・・

6月12日(2日目)

緑色が少し薄くなりました。

6月13日(3日目)

2日目とあまり変わらず・・・

6月14日(4日目)

草の量が減っている感じです。

6月16日(6日目)

水換えのついでにホースで
吸ってみるとビックリ!
コケが無くなりました!!

4日目以降、コケが白っぽくなってきたのが効いている証拠だったようです。塗布するときはなるべくコケの根元にかけるようにすると良いようです。ライブロックごと取り出せる場合は別の水槽(容器)に移して集中駆除したほうが良いかもしれません。別容器の場合、白くなったらブラシで擦ると更に効果的でしょう。

このレポート以外にも全国各地から様々な使用体験を頂いております。『細くて柔らかいコケは一度の塗布で溶けてしまう』 『ハネモでも、しつこく塗布を続ければ(5日間)白くなって死んでいく』など、圧倒的に効果ありのレポートが多いです。あまり効果が確認できない場合は水流を止めないで使用したり、止める時間が短い(1~2分)場合でした。今後は更にデリケートなミドリイシ類への影響を重点的にレポートしたいと考えております。現段階では生体へのダメージの報告はありません。90センチ水槽での過剰添加(一度に30ml以上を数日間)でろ過槽、ウールマットなどに赤っぽい色(液体の色)の付着が見られた例がありました。オーガニックとはいえ少しづつ添加量を増やすなどの配慮をお願いします。


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